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フジッコ

 

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http://business-analysis.hateblo.jp/entry/2013/08/17/155305
企業名 フジッコ(2908)
総評 安定性、収益性共に健全な領域にあり、既存の昆布・豆事業が将来的に苦戦が予想されることを見越し、次世代の収益源として惣菜・デザート事業の育成・拡販に成功している。またスープや麻婆豆腐の素など新たなカテゴリー開拓にも積極的に挑戦しており、今後も成長基調は続くものと予想される。
将来予測 売上としても利益としても主力事業である昆布製品、豆類事業は市場環境が厳しく今後の成長は難しい状況にあるが、圧倒的なシェアによる影響力によって微減しつつもしばらくは一定規模以上の売上を保つと考えられる。このように主力が苦戦傾向にあるが新たな事業の柱として惣菜製品とデザートが順調に拡大しており、この2カテゴリーは市場環境も良いことから同社の実績拡大を牽引していくものと予想される。
短期的な目標達成に加えて中期的にも成長するものと予想される
事業・業績の概況 同社の事業は佃煮に代表される昆布製品(構成比31.1%、前年同期比95.6%)、おかず畑等の総菜製品(構成比24.3%、前縁同期比110.1%)、煮豆などの豆製品(構成比24.1%、前年同期比99.3%)、ヨーグルトなどのデザート製品(構成比11.2%、前年同期比105.6%)、その他(構成比9.2%、前年同期比96.7%)で構成されている。
近年はこれまでの事業の柱であった昆布製品や豆製品が苦戦する一方で、今後の事業の柱として期待されている総菜製品やデザートが好調のため増収増益を続けている。
主な各指標の解説
1.株関連指標
分析には特に使用しませんが分析時点での指標を記載してあります。

2.各種指標
①流動比率(=流動資産÷流動負債×100)
120%以上であれば短期的には安全な企業であると判断しています。
②自己資本比率(=純資産÷資産×100)
20%程度以上あれば問題ないと分析しています。
③営業利益率(=営業利益÷売上高×100)
5%以上なければ収益性が低いと判断しています。
④資産回転率(=売上高÷資産)
1倍程度を目安にし、大幅に少ない場合は資産を効率的に使用できていないと判断しています。
⑤ROA(=営業利益÷資産×100)
営業利益を対象として分析しており、5%以上あれば収益性のある企業であると判断しています
※ROEは自己資本比率が低くなれば相対的に上昇する指標のため本分析では使用しません。また営業利益ベースで分析する理由は本業での収益性を見るためです。
⑥売上高成長率(=来期予測売上高÷今期売上高×100)※営業利益成長率も同様の期を対象
⑦設備投資状況(固定資産の取得金額÷減価償却費×100)
100%を割るのであれば設備の充実度が昨期よりも減ると判断しています。
⑧売上高研究開発費率(研究開発費÷売上高×100)
5%を超える企業は将来のための投資を積極的に行っていると判断しています。
⑨経常利益営業外損益率(営業外損益÷経常利益×100)
本業以外の収益が経常利益に占める割合を分析しています。
⑩その他の昨期との比較項目の計算式
売上高対前年比(=今期売上高÷昨期売上高×100)、営業利益対前年比(=今期営業利益÷昨期営業利益×100)、売上高売上原価率(=売上原価÷売上高×100)、売上高販管費率(=販管費÷売上高×100)
主な株関連指標(2013/8/4時点)
株価 年足最高値 年足最安値 時価総額
1,147円 1,169円 1,026円 40,135百万円
一株配当(実) 配当利回(実) PBR PER
32円 2.62% 0.67 16.86
業績推移(単位:百万円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益
2009年3月期 49,863 2,788 3,048
2010年3月期 50,432 3,001 3,260
2011年3月期 53,798 3,319 3,579
2012年3月期 53,247 3,607 3,853
2013年3月期 53,874 3,654 3,967
2014年3月期(予) 54,500 3,700 4,000
各種指標
安定性 流動比率 259.8% 短期的な安定性は高い
自己資本比率 78.2%
収益性 営業利益率 6.8% 資産回転率はやや低いが営業利益率及びROAは高いため収益性が高いと言える
資産回転率 77.5%
ROA(営業利益ベース) 5.3%
成長性 売上高成長率(予) 101.2% 売上高及び営業利益共に増収基調にあり、工場建設による設備投資もなされているが研究開発費は少なめ
営業利益率成長率(予) 101.3%
設備投資状況 192.6%
売上高研究開発費比率 0.9%
昨期との比較 売上高対前年比 101.2% 広告宣伝費を増やしたことで反感比率が上昇しているが、一方で売上原価率の圧縮に成功しているため、営業利益率への影響はない。営業外損益は補助金収入が新たに加わっているが大きな変化はない。
営業利益対前年比 101.3%
営業利益率(今) 6.8%
営業利益率(昨) 6.8%
売上高売上原価率(今) 61.1%
売上高売上原価率(昨) 61.7%
売上高販管比率(今) 32.2%
売上高販管比率(昨) 31.5%
経常利益営業外損益率(今) 8.0%
経常利益営業外損益率(昨) 6.4%
主な各指標の解説
1.株関連指標
分析には特に使用しませんが分析時点での指標を記載してあります。

2.各種指標
①流動比率(=流動資産÷流動負債×100)
120%以上であれば短期的には安全な企業であると判断しています。
②自己資本比率(=純資産÷資産×100)
20%程度以上あれば問題ないと分析しています。
③営業利益率(=営業利益÷売上高×100)
5%以上なければ収益性が低いと判断しています。
④資産回転率(=売上高÷資産)
1倍程度を目安にし、大幅に少ない場合は資産を効率的に使用できていないと判断しています。
⑤ROA(=営業利益÷資産×100)
営業利益を対象として分析しており、5%以上あれば収益性のある企業であると判断しています
※ROEは自己資本比率が低くなれば相対的に上昇する指標のため本分析では使用しません。また営業利益ベースで分析する理由は本業での収益性を見るためです。
⑥売上高成長率(=来期予測売上高÷今期売上高×100)※営業利益成長率も同様の期を対象
⑦設備投資状況(固定資産の取得金額÷減価償却費×100)
100%を割るのであれば設備の充実度が昨期よりも減ると判断しています。
⑧売上高研究開発費率(研究開発費÷売上高×100)
5%を超える企業は将来のための投資を積極的に行っていると判断しています。
⑨経常利益営業外損益率(営業外損益÷経常利益×100)
本業以外の収益が経常利益に占める割合を分析しています。
⑩その他の昨期との比較項目の計算式
売上高対前年比(=今期売上高÷昨期売上高×100)、営業利益対前年比(=今期営業利益÷昨期営業利益×100)、売上高売上原価率(=売上原価÷売上高×100)、売上高販管費率(=販管費÷売上高×100)