市場規模×業界地図×業界分析×企業分析

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家電量販店業界の動向

業界の動向

近年は家電エコポイントや地デジなどの特需のあった2010年をピークに家電市場は縮小しているため、家電量販店を取り巻く環境は厳しい状況が続いている。2014年は辛うじて消費税増税の特需で上向いたが、2015年は業界最大手のヤマダ電機が不採算店の閉鎖を発表するなど状況は好転していない。
アマゾンを筆頭としてネット通販の攻勢に晒される中、家電量販店各社はネット価格対応や即日配達などきめ細やかな店頭での対応で対抗していくと同時に住宅事業などへの進出など新たな事業の開発を急いでいる。
このように厳しい状況が続いているため、企業買収や資本提携など業界再編の動きが活発である。
【2015年6月時点】

市場規模の出し方

公的なデータとしては商業販売統計年報の機械器具小売業販売額が該当する。また専門量販店販売統計などでも確認が可能。
また、2014年 家電・IT市場動向 - GfK Japanでも市場規模を推計している。
これらの統計から、市場規模は2014年で7兆円程度程度と考えられるが、売上高1000億円を超えるヤマダ電機、ビックカメラ、エディオン、ケーズHD、ヨドバシカメラ、上新電機、コジマ、ノジマ、ベスト電器、デンコードーの売上高を足すと6兆円前後になるため業界大手企業の動向がそのまま市場動向として把握することが可能。

上位企業の動向

順位 企業名 備考
1位 ヤマダ電機 売上:1兆8939億円 
業界最大手。住宅リフォームへ進出する一方、不採算店の閉鎖などを実施
2位 ビックカメラ 売上:8053億円 
コジマ買収により業界2位に
3位 売上:7666億円 
中部・西日本に強み

その他の上位企業

1000億円越えの上位企業以外では、ラオックス、ソフマップ、ピーシーデポコーポレーション、ユニットコム、ペイシア電気などが存在する。