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人材サービス業界の動向

業界の動向【2015年6月時点】

人材に関連したサービスは幅広く、専門性をもった企業も多いが、大まかにはリクルートに代表される総合人材サービス企業、採用広告を中心とした企業、技術・製造・営業など専門人材に特化した企業などが存在している。
業界全体の動向としてはリーマンショック、東日本大震災、2012年の派遣法改正による規制強化など2013年までは逆境にさらされていたが、2014〜2015年は上向いている。
労働派遣だけでも7万社以上存在するほど中小零細まで含めると膨大な企業が存在する業界だが、総合人材サービス大手への集約が進んでいる。

市場規模の出し方

公的な資料としては日本人材派遣協会の統計関連ページが詳しい。この資料では直近の2014年度の結果では、全体的に市場は上向いており、全ての月で前年同月比が100%を超えている。
また、総合人材サービス企業のリクルートが作成している人材サービス関連の市場規模に関する調査で直近の動向を把握することが可能。
リクルート調べでは人材サービス関連の市場規模は約8兆円となっており、内訳は求人広告で約1兆円、職業紹介で約3000億円、派遣で約5兆円、請負で約1.5兆円となっている。

上位企業の動向

順位 企業名 備考
1位 リクルートホールディングス 売上:7520億円(2014年、人材関連のみ) 
圧倒的な業界最大手。アメリカのindeed社買収など海外進出にも積極的
2位 テンプホールディングス 売上:3624億円(2014年) 
派遣業界老舗。2013年にはインテリジェンスを買収
3位 パソナグループ 売上:2086億円(2014年) 
人材派遣だけでなく再就職支援や福利厚生関連の事業も展開

その他の上位企業

世界的な総合人材サービス企業としてはアデコ、マンパワーグループ、ランスタッド・ホールディングスが存在しており、日本においても総合人材サービス企業の中堅として展開している。
その他では、
採用広告のマイナビ、アイデム、エン・ジャパン、エス・エム・エス、ディップ、クイック、KG情報、アルバイトタイムズ、リブセンス、ピーエイ
技術者派遣のメイテック、WDBホールディングス、フォーラムエンジニアリング、VSN、アルプス技研、日本テクシード、ヒップ、トラスト・テック、トーテックアメニティ、アルトナー、夢テクノロジー、ジェイテック
製造系の日本マニュファクチュアリングサービス、アウトソーシング、ワールドホールディングス、UTホールディングス、日研総業、日総工産
営業系のP&Pホールディングス、ジェイコムホールディングス、ヒト・コミュニケーションズ、バックスグループ
その他ではフルキャストホールディングス、エスプール、ジェイエイシーリクルートメント、夢真ホールディングス、キャリアリンク、マイスター60
などが存在している。